沿岸部で気をつけるケーブルの種類

沿岸部とは海や川、湖などの水がある場所の近くを指しますが、沿岸でケーブル類を屋外に敷設するさいにはケーブルの種類に注意しなければなりません。

水の近くであることから湿気が多いことや、また場合によっては浸水のリスクがあります。それに沿岸部のうち、特に海岸部では塩害対策を行うことが求められます。屋内に設置するのであれば、建物がケーブルを守ってくれますが、屋外の場合には高い場所に設置することや、海の近くであれば塩害対策されたものを使用することが大切です。塩害といえば海のすぐそばで起こるものといったイメージがありますが、実際には海岸から2kmにも達する場合があります。

海から離れるほど日常的に受ける被害は少ないですが、それでも海から内陸部にかけて吹き込む風によって被害を受ける可能性があり、塩害対策を行っておくことがトラブルを避けるためにも必要です。塩害の被害としては、金属の腐食ですが、それ以外にも皮膜を硬化させてしまうこともあります。

皮膜が硬化すると中の金属線が露出する可能性があり、金属線が露出すると腐食を起こしたり他のケーブルと接触することで電気線の場合にはショートによるブレーカー遮断による停電や最悪の場合には漏電火災を引き起こしますし、また通信ケーブルの場合には通信・通話の質の低下や故障の原因になります。基本的には塩害に強い被膜を使っているものを使ったり、極力、屋外に設置しないことが求められます。

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