塩化カルシウムに強い結束バンド

環境に優しいエネルギー源として注目されているのが太陽光発電です。

建物の屋上や広い敷地に太陽光発電パネルを置くことで電力を得ることができます。パネルから供給される電力は、配線によって蓄電池に送られていつでも使えるように蓄えられます。それらをつないでいる配線はできる限り効率よく這わせる必要があり、しっかりと固定されていないと風雨や太陽光によって劣化してしまいます。そのため結束バンドによってしっかりと束ねて置く必要があります。

太陽光発電のための設備は屋外に設置されます。パネルの上に遮るものがあると発電効率が悪くなります。また、重ものが乗ってしまうと割れてしまう恐れもあります。そのため雪国では除雪剤などを使用することがあります。除雪剤は塩化カルシウムが含まれています。塩化カルシウムはナイロンなどの樹脂を劣化させる恐れがある化学物質です。結束バンドにも塩化カルシウムに弱い素材を使っているものもあるため注意が必要です。薬品にさらされることで素材自体が脆くなり、簡単に破断することになります。

束ねているケーブルが解けることで、ケーブルの劣化も早まることになり、不具合の原因になります。屋外で使うことがある結束バンドを選ぶときには耐薬品性の高いものを選んだ方がいいでしょう。塩化カルシウムはもちろん、塩化水素や塩化亜鉛などの薬剤についても高い耐性を持ちます。併せて塩化カルシウムの結束バンドの耐候性の高いものを選んでおけば紫外線による劣化も予防することができます。