ケーブルを塩害から守るには
塩害とは塩分を含む水分や雨などが金属部分に付着して、腐蝕作用がおこりサビが生じる状態のことです。
塩害地域と呼ばれる海沿いの地域で良く観察されています。海岸から500メートル以下の場所では特に深刻になる傾向が顕著でケーブル類を設置する際も、海から到着する塩分による影響を大きく受けるので、周辺機器にも塩分が付着しない対策をとることが必要で、サビに備えければなりません。たとえ塩分が付着しても洗い流されれば、腐蝕のリスクも軽減されることになるので、軒下などの雨水にさらされる機会の少ない場所での、ケーブル設置などを行なうと塩害が酷くなることが観察されています。
外壁面などは雨水で洗い流さられるので、比較的腐蝕は少ないわけですが、配置様のブラケットがあった場合には、その下部は水で洗い流されることは困難なため、腐蝕が酷くなる傾向がみられます。塩害地域では万全の対策をとることが、求められます。腐蝕による損害が、電気機器のパフォーマンスにも影響を与えることになるからです。ケーブル類などの塩害対策をとるには、いかにして塩分から遠ざけることが出来るかが重要です。
沿岸側から給気をすると塩分が取り込まれ腐蝕が進行するばかりなので、給気をとる場合には海と反対側に設置するなど、換気ファンやダクトの設置には留意するべきです。場合によってはダクト中間に除塩フィルタを設置し、導入する空気から塩分そのものを除去する対策もあります。