融雪剤からケーブルを守るには
融雪剤は雪や氷などを溶かすために使われるもので凍結防止剤や凍結抑止剤と呼ばれるものです。
融雪剤にはいくつかの種類がありますが、一般的に使われているのは安価に手に入れることができる塩化カルシウムで、凍結や積雪のおそれがある地域では時期になると道路脇に積まれる光景を見ることができます。これらを撒くことで何も撒かない時に比べて、はやく雪を溶かし凍結を防ぎます。このため道路においては凍結や積雪は走行に危険をもたらすため融雪剤は欠かせないものです。
一方で使われている塩化カルシウムは自然界に存在するため毒性の少ない物質ですが、高濃度になることで害をもたらします。地面に散布されるため人間への影響は限定的ですが植物の育成に悪影響を与えることが知られます。また植物以外にも物質に悪影響を与え症状としては塩害に似たものです。このため融雪剤で害を受けるものとして地上付近を配線したケーブルです。
地面をケーブルが配線されるケースの種類は少ないですが、地上にケーブルを配線する場合においては何らかの対策を施す必要があります。ケーブルを保護する場合には、ひとつは耐候性に優れるものを使うことです。またケーブルを通すためのホースや水が入り込まないように一段上げ、また密閉するタイプのU字溝を配するといった方法などがあります。また融雪剤の溶け込んだ水が触れないように一段上げた状態に配することで直接触れないように工夫することでも被害を守ることができます。