塩化カルシウムが結束バンドの劣化を早める?

みなさんは結束バンドを使ったことがあるでしょうか。

これは、ケーブルが複数本這わせてある場合など、それらをまとめて束ねるのに重宝する結束アイテムです。またどこかにケーブルを括りつけて固定する際にも使われたりします。家の中では他にも色々な用途に使えるので、DIYをされている人たちには便利アイテムの一つとして知られています。さて、その結束バンドは主に樹脂で出来たものです。

長細くで柔らかく曲げることもたやすいので括りやすくはなっているのですが、それゆえに丈夫さに疑問を覚える人も居られるかもしれませんが、実に丈夫です。例えばそれで輪っかを作って両手で引っ張ってもなかなか外れることはありませんし、それを外す際にはハサミなどを使ったりもしますが、それでもなかなか切りにくさがあるので、ニッパーといった工具を用いることもあります。ところで、そういった丈夫なものなので屋外で使うことがあると思います。

テレビのアンテナやソーラーパネルから出ているケーブルをどこかに固定するために結束バンドを使ったりもします。ところが屋外というのは樹脂にとって過酷な環境になりがちです。例えば、太陽光に含まれている紫外線も劣化を早めますし、海の近くでは塩の影響を受けて劣化していきます。後、盲点なのが融雪剤です。雪の多い地域では道路に融雪剤が大量に散布されたりしますが、この融雪剤の成分は塩化カルシウムなどです。

塩化カルシウムは塩化物といって塩害をもたらします。海の近くではないから塩害は関係ないと思う方も居られるかもしれませんが、実は積雪の多い地域では、この塩化カルシウムなどの塩化物に気をつけなければならないのです。そういった地域では屋外で結束バンドを使えないのかというとそうではなくて、耐塩害性のある結束バンドも販売されています。ですので、そのタイプを使うことが望ましいです。

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