融雪剤やチューブに代わりケーブルへと進化

雪国は1日で積雪が見込まれるため、道路の除雪手法として融雪剤が使用されるケースが多いと言われています。

雪を溶かす方法で融雪剤を使う場合は日中のみ有効です。これは太陽の光が当たることで発熱作用を期待できるようになり、簡単に雪が溶けるからです。太陽光発電と同じで夜間の融雪効果が期待できない、薬剤に含まれている塩化カリウムは金属を腐食させるなどのデメリットがあり、道路を走る自動車は金属製素材でできているので自動車への悪影響が起こりえる可能性を持ちます。

効率良く雪を溶かす方法の中にはチューブを使って液体を流す方法もありますが、液体はボイラーで温めた液体を送るやり方です。ボイラーの場合には機械の運転や監視などが必要になるため、融雪剤ほど広まってはいません。これに対してケーブルに電気を送電し、雪を溶かす方法もあります。道路にケーブルを張り巡らせた形で電気を送る、電力の熱を用いて雪を溶かせば夜間でも有効な方法になるわけです。

チューブの場合は雪の下側に設置が必要になりますが、ケーブルの場合は雪の表面近くに張り巡らすだけで効果を期待できるメリットを持ちます。融雪剤を使えば金属への悪影響が起こる、ボイラーを使えば灯油を多く使う、ボイラーの運転や管理が必要になります。これに対してケーブルは溶かしたい場所に張り巡らすだけで効果を期待できるので、外階段や店先などのスポットに使う際にも有効なやり方と言えましょう。

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